認知症になってしまった親御様をお持ちである方なら同じ話を繰り返したり同じ行動を繰り返すことは良くおわかりかと思います。記憶が無くなっていってしまうことはわかりますが同じ話を繰り返すのは何故でしょうか。その実態と理由、対策や接し方についてお伝えします。
親を預けたくなる老人ホーム【LIFULL介護】
なぜ同じ事を繰り返すのか
一言で認知症やアルツハイマー病と言っても何となくわかっているようで正確には理解していないかもしれませんね。
認知症の方は同じ話を何回も繰り返しまた同じ行動も繰り返します。認知症の中でも同じ話を繰り返したりする原因は「前頭側頭認知症」と呼ばれる症状です。前頭葉や側頭葉が萎縮してしまうことによって起こる認知症です。毎日同じところ同じ店などに行ったり毎日同じ甘い物を食べたりすることがあります。
同じ行動を治すには
認知症も今では進行を遅らせる薬などが出ていますが、同じ行動を治すのに家庭でも出来ることがあります。それは「ルーチン化療法」と言います。もし外出先で問題行動を起こしてしまったり体に良くないものを食べてしまったりするときはそのルーチンを問題のない行動に置き換えるやり方です。たとえば外出の時間をデイサービスなどに置き換えるなどです。その方にあった興味を示してもらえそうな趣味などがあればそれも良いでしょう。
家族の接し方
家族の接し方としてはこの病気を正確に理解することから始めましょう。
その上で気をつけることは、
- 同じ話でもうなづきながら聞いてあげる
- 常に自然体で接する
- 問題行動をルーチン化療法で変える
- 何に興味を示しているのか観察する
- 得意な事（趣味や特技など）を生かしてあげる
- 食事の変化（毎日甘いものを食べるようになった等）に注意する
などがあります。
まとめ
冒頭にお話しましたが、認知症と一言でいってもいくつかの症状があります。その症状にあわせた対策や接し方があると言うことをおわかりいただけたらと思います。それを理解していないと本人にとっても介護する方にとっても大きなストレスとなってしまいます。
私の他の記事も是非参考にしてみて下さい。
一人でも認知症で苦しむ人、介護で大変な思いをする人を減らしたいと思っています。
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この記事を書いた人
傾聴スペシャリストヒロキ（東京都在住 1965年生まれ）
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活き活きと生活して頂く為のお手伝いをします。
父の介護経験（認知症・糖尿病）から、独居で孤独な高齢者の存在を知りお役に立ちたいと思い高齢者様に対する傾聴サービスを始めました。役所に登録した高齢者様との傾聴ボランティア訪問員も行っています。お話しをお聞きする以外にも私に出来る事であれば対応させて頂きます。お気軽にご相談下さい。
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