認知症を患うと様々な関連症状が出てきます。多くの方が悩まれる事例の一つにトイレの失敗があります。
どうしてトイレを失敗してしまうのか?そしてそれを隠そうとするのか?対策はどうしたら良いのか?
私の経験談からお話します。
なぜトイレの失敗をしてしまうのか
認知症を患うとその名の通り色々なことを認知する事が難しくなるわけですが、なぜトイレの失敗がおきるのでしょうか?じつは一人で排泄が適切なタイミングで適切な手順で行うことは難しいことなのです。なぜ?と思われるかたもいらっしゃるかもしれませんが、お子さんがいらっしゃる方は思い出してください。生まれてからはオムツで過ごし、年齢が来たら一人でトイレでできるように教えてあげて、ようやく一人で出来たときの感動を。お兄さんお姉さんパンツに切り替えたときの喜びを。そしてその後は少し失敗してお漏らししてしまったり、おねしょをしてしまったりしませんでしたか?そういうことなんです、尿意や便意を自分で感じて→脳に連絡をして→トイレに行き→ズボンを脱ぎ→パンツを下ろし→便座に座り→用を足す、私達は当たり前のように行っていますが、文字で書くとこれだけの工程があるのです。認知症になるとその工程を忘れてしまい、出来なかった子供の頃に戻ってしまったというイメージのほうがわかりやすいかもしれません。尿意を感じて「脳に司令を出すタイミングが遅れます」トイレはどうすれば良いのか「手順を忘れる・間違える」ことによって失敗が起きるのです。
トイレの失敗を押入れに隠すのはなぜ
ではなぜトイレの失敗を押入れに隠したり下着をトイレに流してしまったりするのでしょうか?父がそのような状態になったときに母が「悪臭」に悩まされていました。結論から言うと「無かったことにしたい」からだと思われます。先程の子供のトイレの話に戻りますが、子供でもお漏らしやおねしょをしたら恥ずかしいものです。ましてや大人になれば尚更です。そう考えればお分かりかと思います。トイレ問題は人間としての自尊心を傷つけられる問題なのです。バレたくないから隠す、怒られたくないから隠す、恥ずかしいから隠すのです。
トイレの失敗の対処法は
トイレの失敗の原因と失敗を隠そうとする理由はお分かり頂けたかと思います。その上でどのように対策をすれば良いでしょうか?まずトイレの失敗ですが、認知機能の衰えから尿意を感じてから脳に司令を出すまでのタイミングが遅れるので対応としては「早めにトイレを促す」と言うことです。単純に「早めにトイレに行ってね」と促す習慣があると良いでしょう。そう言っても「わかった」とか「大丈夫」で終わってしまうと思うので「トイレに行く時間を決める」というのも有効だと思います。〇〇時になったから一度トイレに行きましょうと。それでも失敗してしまったときに押し入れなどに隠さないようにするには失敗は恥ずかしいことでは無いということを理解して貰う必要があります。私の父も最初は「介護パンツなんか履かない」と言って拒んでいましたが、それも「介護パンツを履く=トイレが自分で出来ない人」という印象により自尊心が傷つき拒んでいると思われます。介護パンツを履くことによって「快適に生活出来て匂いも無く、賢い人が選択するものなんだよ」ということが分かっていただけると良いですね。
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この記事を書いた人
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